下痢になってしまったら?

猫ちゃんの下痢、よくあるけど…
猫ちゃんはちょっとしたことでもお腹がゆるくなることがよくあります。

たとえば…

・環境の変化(おうちが変わった、来客があった)
・ごはんを急に変えた
・食べ過ぎ、食べ慣れないものを食べた
・ストレス
・温度変化
・ワクチン後などの一時的な反応

こんな「ちょっとした理由」で一時的に下痢することは、珍しくないんです。
でも、注意が必要な下痢も!
次のようなときは、「よくある下痢」ではなく病院に相談したほうがいいサインです。

 2日以上続く
 血が混じる
 元気や食欲も落ちている
 嘔吐をともなう
 明らかに脱水している

子猫ちゃんや高齢猫ちゃんは、特に注意です!

【まとめ】
軽い下痢はめずらしくないですが、長引いたり、他の症状があれば要注意。
ふだんと違うと思ったら、早めに獣医さんへご相談をおすすめします。

血便が出たら!!… 猫ちゃんの血便には、いろいろな原因が考えられます。

原因 ポイント
食べ物の変化・アレルギー ごはんを急に変えたときや、アレルギー体質の場合に腸が荒れることが。
寄生虫感染 コクシジウム・ジアルジア・トリコモナスなど。子猫ちゃんに多い。
細菌感染・ウイルス感染 カンピロバクター、サルモネラ、猫汎白血球減少症ウイルスなど。
ストレス 環境の変化などで腸が敏感になり、粘膜が傷つくことも。
異物誤飲 毛玉、おもちゃのかけらなどを飲み込んで腸に傷がつくケース。
腸の炎症や腫瘍 炎症性腸疾患(IBD)や、まれに腸の腫瘍が隠れていることも。
便秘 便が硬すぎて、肛門付近が切れて少量の血が付くこともあります。

黒っぽいタール状の便(上部消化器官からの出血)や食欲不振、ぐったりしている、一度の出血でも大量かつ鮮やかでドロっとしている
などは緊急性を伴います。

【トリコモナス Q&A】|よくあるご質問と回答

Q:寄生虫がいた=管理が悪いってこと?

A:いいえ。実際には、どれだけ清潔な環境を整えていても、トリコモナス・ジアルジア・コクシジウムなどは
猫同士の接触や母猫の母乳・唾液などを通して感染するケースが多く、完全に防ぐことは難しいものです。
当キャッテリーでは、定期的な検査と必要に応じた駆虫を行っていますが、
腸内バランスが変わる離乳期やお引っ越し直後は、もともと潜んでいた寄生虫が症状を出すこともあります。
決して不衛生やずさんな管理によるものではありませんので、どうかご安心ください。
すぐに治療可能なケースがほとんどです。

Q. トリコモナスってどんな寄生虫ですか?

A. 猫の腸に住みつく「原虫」というタイプの寄生生物です。
とくに子猫や多頭飼育環境で感染しやすく、軟便や下痢の原因となることがあります。

Q. トリコモナスがいたら、不衛生な環境だったということですか?

A. いいえ。

実際にはどれだけ清潔にしていても、母猫の母乳や唾液を通じてうつることが多く、完全に防ぐのは難しい寄生虫です。
当キャッテリーでも細心の注意を払い、検査や駆虫を行っておりますが、「健康な子猫でも保菌している可能性がある」ことをご理解いただけますと幸いです。

Q. トリコモナスが見つかったらどうすればいい?

A. 治療には「ロニダゾール」という特効薬(要処方)があり、ほとんどの子がしっかり治ります。
万が一、お迎え後に便が緩くなるなどの変化が見られた場合は、早めに当キャッテリーと獣医師にご相談ください。

Q. 感染したら他の猫にも移りますか?

A. はい。

便を介して感染しますので、多頭飼育の場合はトイレや環境の清掃を徹底することが大切です。
アルコールよりも塩素系消毒・熱湯消毒が効果的です。

Q. それでも健康な状態でお迎えできるようにしているの?

A. はい。

当キャッテリーでは、駆虫・検査・生活環境の衛生管理を徹底しており、お迎えいただく時点でできる限り健康な状態でお迎えいただけるように努めております。
ただし、環境の変化や移動のストレスで、潜伏していた症状が出てくることもあります。
そんな時も慌てず、どうぞいつでもご相談ください。

★安心してお迎えしていただくために…

・子猫の体には、まれに生まれたときから“おなかの中にいる寄生虫”が見つかることがあります。
実は、これは衛生状態の悪さとは限らず、ママ猫の母乳やおなかの中から、自然に引き継がれてしまうことも多いのが事実です。

・こちらでは定期的な検便・駆虫を行い、できる限り健康な状態でお迎えいただけるように努めておりますが、
子猫の体調や免疫バランスによっては、新しいおうちに行ってから便がゆるくなることもあります。

・子猫の健康は「完璧に防げるもの」ではありませんが、早期発見と早期対応で、ほとんどの場合しっかり治療が可能です。
新しいご家族さまに寄り添いながら、共に見守り、支えていくブリーダーでありたいと考えています。
ご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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