ソマリとは? 〜その背景と歴史〜
起源とルーツ
ソマリは、アビシニアン猫をルーツに持つ猫種です。
アビシニアンの美しい被毛としなやかな体型を受け継ぎながら、
さらに中〜長毛のふわふわした被毛を持つのが特徴です。
もともとアビシニアンは、19世紀後半にイギリスで確立された猫種ですが、
繁殖の過程でごくまれに長毛の子猫が生まれることがありました。
当初は「純粋なアビシニアンとは違う」と見なされ、
長毛の子はブリーディングから外されることが多かったそうです。
しかし、1960年代になり、
カナダ、アメリカ、オーストラリアなどの国々で、
この長毛の魅力に注目したブリーダーたちが
「独立した品種」としての育成を進めるようになります。
このときに誕生したのが、ソマリ(Somali)です。
名前の由来
「ソマリ(Somali)」という名前は、
アビシニア(現エチオピア)の隣国、ソマリアにちなんで名付けられました。
アビシニアンに似た外見を持ちながら、ふわっと豊かな毛並みをまとった姿が、
「より野性的でエキゾチックなイメージ」と結びつけられたためです。
(※実際にはソマリアとは直接的な関係はありませんが、
ロマンを感じさせる響きから選ばれたといわれています。)
特徴と魅力
しなやかで筋肉質なボディライン
柔らかく輝く「ティックドタビー(一本一本の毛に複数の色)」の毛並み
大きなアーモンド形の目(ゴールド、グリーン、ヘーゼルなど)
きれいなリスのようなふさふさのしっぽ
高い知能と、好奇心旺盛な性格、家族への深い愛情と、人懐っこさ
ソマリの現状と希少性
現在、ソマリは世界的にみても比較的珍しい猫種に分類されます。
その理由は、
アビシニアン由来の限られた血統から作出されていること
美しい被毛と性格の両方をバランスよく受け継ぐbreedが求められること
などから、計画的で慎重なブリーディングが行われているためです。
当キャッテリーでは健康な血統維持のために
遺伝的多様性にも配慮しながらソマリの魅力を守り続けています。
まとめ
ソマリは、アビシニアンの美しさと活発さを引き継ぎながら、
さらに「ふわふわの毛並み」という特別な魅力を加えた、
とても愛情深く、家族思いな猫ちゃんです。
数が少ないからこそ、
出会えた奇跡を大切に、たっぷり愛情を注いで育てていきたい子たちです。